第四話 「ハロウィンの伝説?」

毎度お馴染み寮内


昨日の騒ぎの後なのにみんな元気いっぱいだ。

ギコとしぃは朝を一緒に取ると帰っていった。

ネーノは夕方には帰るらしい。

それにしても頭が痛い。
二日酔いか?


「みんなあんなにお酒飲んだのに頭痛くないの?」


頭の後ろをおさえながら皆に聞いてみた。

皆さんキョトンとしてしまった。一人をのぞいて。


「ぷは!本当に酒って信じてるやつがいるとはね。」


へ?


「二日酔いなんてなるわけネーノ。[マタタビジュース]じゃあな」
「マタタビジュース!?」
「ああ、誰が未成年に酒なんて飲ますか。」
「え;でも昨日は酒って・・・・・」
「最初からマタタビジュースなんて言って盛り上がると思うか?」


え〜;そんな理屈


「じゃあなんで俺は頭が痛いんだからな」

「んあ〜、あれだな」
「うん、あれだ」
「あれしかないな。アヒャヒャ」
「・・・・・;」


あれってなに!?


「「「「打ち所が悪かった」」」」


え〜;そんな理屈;


「それはさておき、テメーら!今日は何の日だ!!」


いきなりアヒャがハイテンションで話をのりだした。


「・・・・・ハロウィン」
「アヒャヒャヒャヒャ。シーン。ナイス回答!」
「え〜。今年もやるの〜!」
「ぎゃシャラップ!」


ぎゃシャラップ?
・・・・・ああ。
そういう意味ね。


「お〜、お前ら今年もやるのか。俺んとこ来んじゃネーゾ」
「そうはいかないなぁ。アヒャヒャヒャヒャ」
「しゃあない、今日は家を空けとくか」
「うおい!!」


何の話だろう


「と〜に〜か〜く。今日はお菓子が貰える日なんだよ!!ただで!!」


異議を申し立てたい
あ、ハロウィンといえば。


「そうだみんな知ってる?ハロウィンに現れる伝説の仮装集団。毎年来てはお菓子をもらって風のように去っていく。」
「「「「・・・・・・・」」」」
「いや〜毎年楽しみでね。お菓子買って待ってるんだぁ〜」
「まあ、確かにモララーは毎年くれてたよな。」
「・・・・・え?;」
「まあ今年は6人だけど問題ないでしょ」
「・・・・・・まあね」
「ちょっ・・・話が読めないんだけど」

ちょいちょい
シーンが手招きした。

そして耳元で

「その仮装集団の正体教えてあげよっか?」
「・・・・!!まさか;;;」

もうね、青くなりましたよ


「夕方にはあの2人も帰ってくる。いいかやろうども。7時に作戦じっこうじゃぁ!!!アッヒャヒャヒャヒャヒャ(∀)」


すげー楽しそう;


「では解散!!」


皆がそれぞれどこかに行った。
オレも外に行こうとしたとき


「おい、モララー・・・」


ぎゃしゃが声をかけてきた


「なんだからな;」
「あのさ・・・・」
「?」
「[シャラップ]ってなんだ?」


あ〜なるほどね、だからあの時怒らなかったのか:


「シャラップは英語で[黙れ]って意味だからな」
「・・・・・・・・」
「ぎゃしゃ?」
「ああ、ありがと・・フフフフフフフフフ」


あ〜、ごめんアヒャ;多分おれ余計なこと教えたわ;


その後テキトーに外をふらつき7時になった


「さあてと。野郎ども。準備はいいか。」


やべ〜;アヒャのマスク見たことある;
カボチャデザインに耳の部分を角にみたてたマスク。
確かにあれは伝説の仮想集団のリーダー[マスク・ド・ジャック]だ;


「これが今日の獲物リストだ。しっかり見とけ!アヒャヒャヒャヒャ」


リストがわたされる。

うわぁ;びっしりだ

・・・・・ん?


[フサ・ネーノ・ニダ・モララー・ギコ・・・・・]


ちゃっかり俺の名前もあるし。ばつされてるけど;


「ファーストターゲットはタカラの家だ。」
「まあ、彼はくれるでしょ」
「多分な。モララー、お前はリストつけろ。さいたまは荷物もち。シーンはトリックボックス持て」
「アヒャとぎゃしゃは?」
「特攻」
「・・・・・;」
「変わるか?」
「遠慮しとくからな;」


そんなこんなでタカラの家。


「モララー、お前はさいたまと待ってろ。」
「あ、はい」

そういうとアヒャ・ぎゃしゃ・シーンは家に入っていった。



タカラの家

「トリックオアトリート!」

家のドアを開けるなりアヒャが叫んだ。
すると廊下にタカラが出て来て白い袋を持ってきた。

「あ、はい。お菓子ですね。」
「トリック希望かい?」
「いえ、遠慮しときます。ではどうぞ」
「サンクス!」

そして風のようにでて行った。

「また来年です。」

戻って来るとアヒャがさいたま達のカゴに袋を入れた。

「ヨッシャ。この調子でばんばんいくぞ!アッヒャヒャヒャヒャ」



モナーの家

「トリックオアトリート!」
「えっあ;忘れたモナ」

モナーは慌てていた。

「おぅやぁ〜?トリックのようですなぁ?」
「できれば見逃して欲しいと・・・」

アヒャはシーンを手招きしボックスから棒を取り出した。

「バァイ&トリック!」

そしてモナーに向かって投げつけた。何やら先がチリチリしてる。
投げると風のように去った。

「次だ」

ドォーーン!
奥で爆発してた。

あげててよかった;



しぃの家

「トリックオアトリート!」

「あ、もう来ちゃったの?ごめんなさい、まだケーキできてないの。また後で来てくれる?」
「おっとそういう訳にはいきませぬなぁ?ではトリックということで・・・・・」
バゴォ

ぎゃしゃがアヒャを殴った。

「じ・・・じゃあ後で来ますので;」

ぎゃしゃがアヒャを引っ張って戻ってきた。

「ぎ・・ぎゃしゃぁ・・謀ったな・・」




とまあこんな感じで次々と回っていった。

くれないやつにはもうダイナマイトをなげに投げまくってた。


なかでもいくつかは面白い物もあった


つーの家

「トリックオアトリート!」
「オウ、ヤットキタカホラヨ」

つーちゃんは軽く持ってた包みを投げた

「生身は入ってるんだろうな?」
「サワリャワカルダロ」
「この前の要に中身無しってわけじゃないようだな」

珍しく見えた、つーちゃんがまともに見えた
てか去年はからだったのか;


ネーノの家

「トリックオアトリート!

し〜〜〜ん・・・・・
中にはいって出てきた

「ずばり留守だな」
「留守だね」
「フフフフフ、ネーノのヤツめ、こんなことでオレを巻いたとでも思ってるのかな。アヒャヒャヒャヒャ。」

なにやらドアに薄いワイヤーを貼り巡れせながらアヒャが言った。

「ふぅ〜♪これで良し」

脇にダイナマイトがいっぱい仕掛けられていた。
入ったら即死だな;




そして最後の家についた

「ついに来たな」
「ああ、」

表札は・・・・      流石家


「今年こそは捕るぞ」
「ああ、今年こそは」

いやいやいやいやいや、捕るってちょっ;

「では行ってくる;」


流石兄弟の家

「トリックオアトリート!(;)」

玄関には1人の人物が立ってた。
この世界で最強と言われるAAの1人が

「お菓子なんてないよ」
「で・・ではトリックですなぁ〜」

シーンのトリックボックスからダイナマイトを取り出すと素早く火を付け投げつけた。
だがダイナマイトは簡単に握りつぶされ火が消えた

「やっぱり簡単にはいかないか;」
「当たり前だよ」
「こうなったら朝までデュエルしてやらーー!!アヒャヒャヒャヒャ!!」


とある部屋

「時に兄者よ。」
「なんだ?弟者よ。」
「なぜこの日はいつも玄関がうるさいのだろうか」
「そんなことよりなぜいつもこの日は妹者をこの部屋で寝せなければいけないのがきになるのだが」



十分後外

アヒャ達遅いな〜
そんなことを思ってるとシーンが出てきた

「みぎとひだり・・・タンカ・・・・」
「OK」「任せて」

シーンはぼろぼろになったアヒャとぎゃしゃを担いでた。

「ぎゃしゃ・・・・」
「なんだアヒャ・・」
「俺らいつになったらここから菓子を貰えるんだろうな」
「知るか・・・」
「モララー・・・」
「なんだからな;」
「後は任せた」

マスクを手渡された。てか最後じゃ・・・・・・・・あ;
そういえばしぃの家が残ってた。

その後とまどいながらもしぃからケーキをもらって帰った。



寮の中

「さあ、怪しいのを調べるぞ。アヒャヒャヒャヒャ」
「いくつかは保存して後で食べるとして。早く食べなきゃいけないのは今日食べるよ」

もらったお菓子を調べていく。対して怪しいのはないが・・・・

「これは怪しい;・・・」

つーちゃんからもらった包みを取り出しアヒャが言った。
どうやらチョコのようだが・・・

「アヒャ、早く開けろよ;」
「あ・・ああ、」

おそるおそる開ける。

そして中身がでた
茶色い・・・・・・・

「これは!!・・・・・」
「これは・・・」




「木だ」

騙されたぁあああ!!!
そして何かウラに書いてることに気づいた

「何か裏に書いてるからな」

アヒャがひっくり返すと

[馬鹿]

とでかでかと書かれてた。

orz





今日の内にいくつか食べた
なかなかおいしかった。

そして一日が終わる。


あと6日、
楽しくなりそうだ。