エンディング

今日も街は平和だ。
さっきちょっとした犯罪を取り締まったぐらいで何も起きてない。
なんてこと言ったってあの時のことから言わなきゃ訳がわからないか。
二人が消えた後のことから言わなきゃな。










二つの鍵が現れた後、奥に扉が現れた。

俺達は鍵を拾ってその扉の向こうに行くとそこは巨大なデータ保存庫があっんだ。

色々気にはなったが、一番俺達の気を引いたのは、不自然にあった机とその上に乗ってた一冊の本。

その本には鍵がかかってた。

あの二人が残した鍵をはめてにたがどちらも半分足りなかった。

もしあの時あいつが
「あの二人、元は一つとか言ってたよな」
って言ってなかったら俺達はまだあそこだっただろう。

鍵には凹凸があり、二つの鍵は繋がったんだ。

鍵をあけ、四人で本を開くと・・・・・

気付いたら街の広場に居た。



驚いたのはソレからさ。

全てが元に戻ってたのさ。
壊れた建物もやられたプレイヤー達も消されたAI達も全て。

皆周りを見回し記憶をたどっていた。

だが記憶はそのままだった。
全て覚えていた。






二つの鍵は制作側に渡された。
色々と解析したところ凄いことが解った。
今まで街で起こっていたバグの原因と解消方法。
更に[エル・プログラム]の完成体。
などたくさんのことが入っていた。
そしてどちらの鍵にも、強い意思が込められていたらしく、制作側の考えが大きく変えられた。










その後、街は色々変わった。
プレイヤー達・AI達が制作側に抗議を起こしたからだ。
「今回の事件。そして隠された前回の事件を明らかしろ!!」

内容はこうだった。

なにが変わったって?
そうだな

まず三つの新しい施設ができた。

一つは総合図書館。
俺達がいったデータ保存庫が解放された。
そしてあの時なかった二つの事件、「ナイトメア」「エンペラー」と名付けられた本があった。
プレイヤーのために作ったのだろうが、どちらかと言うとAI達の方がくるのが多い。

あとの二つは
二つの事件の象徴として
広場に「ナイトメア」の象徴の大木
本部前に「エンペラー」の象徴の二つの石碑。

片方は白い石碑に黒い文字で街の復旧の事

片方は黒い石碑に白い文字で街での事件の事

が書き込まれていた。






他に変わったことは・・・・・

そうそう、街のシステムも変更があった。

一つはAI達について。
AI達はそれぞれの意思を持てるようになった。
そして前まではAIは「管理」「戦闘」の二つだったが、新たに「住民」にも分けられた。
そしてそれぞれの隊長・・・
まあリーダーみたいなものが決められた。

「管理」にはあのモララーが決められた。彼は断ったらしいが、プレイヤー達が推選したらしい。

「戦闘」にはつーと言うAIが決められた。戦闘能力は一度手合わせてもらったが、凄かった。

「住民」にはしぃが選ばれた。反対のものもいなく。彼女も心良く引き受けていた。


あと、プレイヤー側にも住むだけじゃなく、「警察」の役割も持てるようになった。
そのメンバーなんだが、面白い事に「レジスト」の存在が制作側にばれ、追放処分かと思ったら「街の警察をやってくれないか?」こうきた。

という訳で俺、フサがリーダーのもと平和に警察やってる。
時々AIとの合同任務につくが、もうあのニダさえもAIと仲良くやってる。
ナナシアが連れてきた裏の奴らも、戦闘力を買われ警察をやってる。少々反抗的だがよくやってくれる。







・・・・・
そんな事よりも俺が気になるのはギコのしょうそくだ。


また消えちまった。
モララーに聞いたがもうギコはAIではないらしい。

全くあいつは放浪者かって聞きたいよ。

それに・・・・・



「リーダー、リーダー」
「ん?なんだ。ネーノ?」「リーダーに客ですぜ」
「今忙しいから帰ってもらえ」
「了解」



会って色々と・・・・・




「おい!フサ、いるだろうが!!さっさと出てこい!!」




外から大きな声が聞こえた。


「まて、ネーノ」
「はい」
「どんなやつだった」
「黄色い体で尻尾が・・・・・」


ガタン!














語り
[Dream Linkage Project]
プレイヤー警察隊長
フサ