2[目覚める誓い]
本部前に着くと、やはりしぃが誰かと戦っていた。
考える前に、突っ込んでいた。
そして、しぃに攻撃しようとしてたやつを、ぶっとばす。
「大丈夫か、しぃ」
しぃが頷く。
でも、結構きつそうだ。
「ったく、誰だよ。いきなり突っ込んでくる馬鹿は」
さっきぶっとばしたやつが、戻ってきた。
手にはやつの武器であろう剣がが握られていた。
「しぃ、とりあえず逃げろ」
「ギコ君・・・・」
しぃが心配そうな顔をして言った。
「大丈夫、俺が君を守ってやる」
自然とこの言葉がでた。
あれ?
なんか前にも
この約束した覚えが・・・・・・・・・・
それを聞いて安心してくれたか、しぃが逃げてくれた。
とは言ったものの、俺は新米だから、武器がない。
さっきのは、不意打ちでなんとかなったが、もう相手もこちらに気が付いている。
「武器も持たず、俺と殺ろおってのか?なめてんじゃねえ!!」
突然やつが視界から消え、目の前に現れた。
早い!!
なんとか剣は避けたが、体制を崩した時に、やつに蹴り飛ばされた。
壁に激突し、視界がゆがむ。
やつが来ている。
「弱いなお前、さっさと死ねよ。俺はあの女をやらなきゃいけねぇをんだよ」
やつが剣を振り上げる。
俺が殺られて、しぃが殺される・・・・・
゛これがお前の望んだ結末か?゛
違う!
゛だったら思い出させてやろう、あの出来事を。あの約束を・・・゛
色々な画像が頭に送られくる!
一緒に街をまわるしぃと俺
赤い大刀を持ったモララー
泣きながら俺を逃がすしぃ
夜の街で戦う俺・・
そして・・・・・
しぃと交した約束・・
゛俺が必ず゛
゛君を守る!!゛
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」
俺の前にいたやつがぶっとんだ!
力が湧いてくる。
自分の体が変化していくのがわかる。
あの時の姿に
違うのは、
俺の手には、
あのとき約束を果たせなかった水の剣が握られている。
今度こそこの剣で、あの約束を・・・・・・・
やつも驚いたみたいだが、すぐに構え直して襲いかかってきた。
だが、さっきとは違い、動きが見えた。
斬撃をよけ、こんどはこちらにから斬りかかる。
相手もよけて斬りかかってくる。
スピードは互角。
なかなか勝負がつかない
「やるなお前。さっきの言葉取り消すよ。なんて名前だ?」
「ギコだ」
「ギコか。俺はウララーってんだ。じゃ宜しく頼むぜ。」
勢いをつけ、走りだそうとしたとき。
ウララーの後ろに青い影が表れ、ウララーを斬りつけた。
「!ナナ・シア・・・様・・・なんで・・・」
そういってウララーは消えていってしまった。