3[迷いと真実]

表れたのは
モララーだった

ウララーが消えたあとには二つの鍵があった。


「モララー、なんで手だしたんだ」


「お前がちんたらやってたからだ。」


鍵を拾いながらモララーが言った。
いつものモララーとは、何か雰囲気がちがうよおな。
とりあえず二人でしぃのもとに向かって走り出した。










しぃが見えてきた


「フッフッフ。案内ありがとよ。」


モララー?
いきなりモララーが波動のようなものを放ちを放ち壁に叩き付けられる。
そしてしぃモララーはにむかって


「お前が最後の鍵だ。」


と言ってモララーがしぃに襲いかかる。

わけわかんないけど、させてたまるか!!
一瞬で二人の間合いに入り、モララーの剣を受け止める


「どうしちまったんだモララー!」


モララーは後ろに飛び、間合いを取り直した。
しぃがとても驚いていた


「言ったろ、俺がかならず君を守るって。」


「ギコ君?」


そうか、しぃは覚えていないのか
覚えてなくてもいい。今約束した。それでいい。



「最後の挨拶はすんだか?」


声が聞こえたのでモララーの方に向き直す。






!!

浮いている!?
モララーは空中にいた。片手には、大きな光が集まっている。


「ではいくぞ。」


何かやばいものがくる!


「しぃ、にげろ!!」



モララーが片手を振り下ろし、集まってた光があちこちに飛びかった。
モララーのはなった光は建物を壊し、あちこちで炎が燃え上がった。

流石に今のは効いた。
なんとか剣で防御はしたが、衝撃が腕にくる。
モララーは笑いながら。言ってきた。


「どうした?もう終わりか?」


やろう!
空中にいるモララーに向かっていく。
だが簡単に避けられてしまう。


しまった!
空中じゃやつの攻撃が避けられない!
やつの剣が迫る
剣で受け止める・・!

なんて重さだ!
吹き飛ばされた。
そしてまた建物の壁に激突し、壁が壊れた


なんとかこらえて、かまえ直す。
外で笑っているモララーを見て、心の中で思っている言葉がつい口にでる。


「どうしちまったんだよ、モララー・・」


一番街のために努力してたやつなのに、どうして・・・
お前と戦うのなんて、本当は嫌だよ。
下をむいてそう思った時、二人のプレーヤーが横目の映る。

改めてそちらを向き直すとそこにいたのは、たしかフサというプレーヤーと・・・





「モラ・ラー・・?」


モララーとまったく同じ姿をしたやつだった。



え!? けどモララーはいまあそこに・・・・・・・・・・・!


もしかして
こっちが本物?
そうだ、そうだったんだ!!


「お前・・なんでこんなところに・・・とにかく一瞬に・」


そのときの、モララーが見せた顔で気づくべきだった・・・・・・


「うるさい!俺はもうAIじゃねぇんだ!!もう戦えないんだよ!!」


確かにこのモララーからはAIの反応がなかった。
やつにAIの力を奪われたのか・・・・
なんとか出来ないか・・・・・・・・・・・・あ!


「力があれば、一緒に戦ってくれるのか?」


最初に貰った予備のプログラムを思い出した。
だが、モララーの反応は・・・・・





うつむいていた・・・・・・・・

ダメか・・・・・AIの力と一緒に誇りも失ってしまったか・・・・・。

あの時のお前なら・・・









諦めて行こうとしたとき。


「なぁ、お前らAIはなんでいるんだ?」


そんな質問が聞こえた。
そんなの決まってる。


「この街とプレーヤーを守るため」


お前が教えてくれたのにな・・・モララー。














ガ!


誰かに掴み掛られた。


「ギコ、俺も・・俺も戦いたい!」


・・・・・・・・・・・・それでこそお前だよ。


予備のプログラムを渡した。
凄い早さでプログラムが書き込まれていく。
だが、それだけじゃない。






プログラムか変化していっている!?

突如モララーの体が眩しい光を放った。