3[決意の理由]

俺だってだてにリーダーやってるわけじゃない。

建物と建物を飛びかいながら思う。
街の炎はさっきモララーが消し去ったので容易なことだ。


「リーダー。」


途中で、街に出ていたニダとネーノに会った。


「お前ら無事だったか。」
「お許しくださいニダ。AIの力を借りて生き残ったしだいですニダ。」
「プレイヤーの避難は?」
「無事完了しました。・・・・・ところでリーダー。あの時事件で一人だけ味方だったAIを覚えていますか?」

「会ったのか・・・」
「はい」
「てことは協力したAIは彼女か。」
「許してもらえますか?」


ネーノのやつめ・・・・・


「許せないわけないだろ、俺だって一度助けられた。お前らはよくやった。本部に戻って自分の安全を確保せろ。」
「リーダーは」
「わかってんだろ」
「「は!!」」


二人は本部に向かった。



!!

なんだ今の衝撃。何か大きな力を感じる。

先を急いだ。





見えてきた。
空中に二つの影
一つは真っ黒で羽の生えたやつ。
もう一つはさっき会った青髪のモララー。だが、6枚の羽が生えている。

突然視界からナナシアが消え、モララーに襲いかかる。凄いスピードだ。



ナナシアが刀を振るう瞬時ナナシアの脇が斬れた。
何が起こったんだ。モララーはまだ動いてねぇのに・・・・・!


突然モララーの姿が揺らぎ、消えた。残像か。
モララーはさっきまでナナシアがいた位置にいた。


バランスを崩しナナシアが地面に落ちる。

地に堕ちた駄天使・・・・か。

俺の出る幕はなさそうだな。

行こうとしたとき。後ろで風をきり、何かが上がってきた。
ナナシアと・・・・AIしぃ・・・・・
ナナシアは空中で刀をしぃの首筋に突き立てた

戦況は大きく変わった。
AIなら自分の身を捨てて戦えるだろう。
少し前の自分ならそう思っただろう。
だが、この二人は俺達プレイヤーとほとんど変わらない意思を持っている。

くそ!・・・・・

ここでおしまいかよ!・・・・・















゛これがお前の望んだ結末か?゛






っざけんじゃねえ

そんなわけねぇだろ!








はっ!なにびびってんだよ俺。アイツの計画で一番困るのは俺達プレイヤーじゃねえか。
それをAIに任せちまってよ。
なんのためレジストのリーダーになった。
なんのためここにきた。

俺に出来ることはただ一つだろうがよ!!





「うおらぁぁぁぁ!」


思いっきりジャンプしてナナシアに向かって刀を振り下ろす。
ナナシアも気付いたようで、二人から目を離し俺を見た。
簡単に避けられてしまった。

だがこれで戦況はまたも大きく変わった。
しぃが光を炸裂させ。ナナシアがしぃを落としその瞬間モララーがやつに斬りかかった。
やつは刀で防御し、そのまま二人は崖の方に飛んでいく。






へっ・・・これでいいんだ

流石にこの高さはやばいな。いくら丈夫でも。



まあいい、俺はやくにたてた。
それでいいさ。

またアイツらに会ったら礼を言わねえとな。








また・・・会えたらな・・・・・