4[AI達の思い]

・・・・・生きてる。



あの高さから落ちて生きてる。

下には何かあった。
こいつが衝撃を吸収したのか。


「よかった」


横には彼女、AIのしぃがいた。
彼女が助けてくれたのか。


「ふぅ、またあんたに助けられちまったな」
「え!?」
「ああ、そうか。覚えちゃいねえか。俺はフサだ。」


あの事件は俺達一部のやつしか覚えちゃいない、AIも記憶を消されてると聞いた。

崖の方で二色の光が見えた


「終わったみたいだな」


彼女がそっちを見て、走り出した


「おい、待ってくれよ」


やっぱAIって運動能力高いな;
女に負ける自分がどうも恥ずかしい;

そんなことはおいといて。後を追った。












崖が見えてきた。


「逃げてぇぇぇぇ!」


彼女の声が聞こえた。
一瞬俺のことかと思うが違う。
彼女の向こうにいるモララーにナナシアの刀が突き刺さる。





一手遅れて駆け寄った。
もうやつの刀を受けた時点で手遅れだ。
あいつは特殊なプログラムを使える
モララーの体は意識を失うと同時に一気に崩壊が始まる。


が、完全に崩壊する寸前に崩壊は止まった。


「おい、何してんだあんた・・・・体が・・」


俺の目にはモララーに手をふれ、体が崩壊している彼女がいた。
崩壊を受け継いで止めようってのか。


「どうしてそこまで」


彼女は俺に微笑みかけ



「この街が大・・・・・」


彼女の言葉は途中で途切れ、一瞬困った顔を見せたがまた微笑み、そして消えていった。


・・・・・・・・・・・・笑顔を向ける相手間違ってんだろ










・・・・・・・・・・・・・・・・
もしものためにネーノが作ったハッキングプログラムで、製作責任者の通信端末にハッキングした。


「誰だ」


聞き覚えある、


「フサってやつだ」
「お前、どうやってここに」
「そんなことはどうでもいい、いまこっちでAIが死にかけている。すぐに治療してやってほしい」
「いまこちらとて忙しい。」
「うるせー!どうせテメーらのことだからブラクラでも踏んでんだろうが。早くしやがれ!もう体がきえちまってプログラムしか残ってねえんだよ!」
「流石だな;確かに数時間まえは踏んでたがいまは色々と大変なのだ。それに体のプログラムが消えているなら手遅れだ。」
「テメーらそれでもあの事件の経験者か!ちきしょうめ!」
「すまないな、あと新しい画像が・・・・・」ブツ


うざい話しが始まる前に切った。









バサ

後ろに誰かが現れた


「よく頑張ったね」


真っ白で羽が生えている。消えかかったアイツらのプログラムを拾いこちらにきた。


「君にもきてもらうよ」


こいつの手を見たあとのことは覚えちゃいない。
気を失っていた。