2[AIの存在理由]

・・・・・!!

此処は?
今のは・・・夢か?
AIが夢を見るなんてこと・・・・・・・・・・いまは違うか。


「ボス、起きました。」


俺は建物の中にいた。
相変わらず体が動かない。
ボスと呼ばれるプレイヤーが、こちらにきた。


「ここは俺達の隠れ家だ、俺はフサここのリーダーだ。」


そいつは、いきなり街で何が起こっているのか話した。
ほかの奴らは不満そうにこちらを見ている。
そしてほかの奴らを部屋から出した。
するといきなり掴みかかってきて


「俺はお前の顔を見ると、いようにはらがたつ。AIどもとおなじでな!」


話がつかめない。
なに言ってんだこいつ


「なにを、俺はお前に恨まれることなんか・・・・」


「あんなことをして忘れたとは言わせねぇ。1年前のあの事件を。」


そいつは話を始めた。
そいつは1年前に起こった、AIの虐殺事件について話した。
そしてその事件の首謀者のAIが・・・・・

「モララー」だということも・・


さっきの夢は・・・・・現実だった・・・・・

゛なにやってんだろ・・・・・俺゛

フサは刀を突き出してきた。
そんなことをやったのなら、殺されても仕方ないな。



諦めた時
壁が壊れて誰か入ってきた。
入ってきたやつは・・・・


夢で俺を止めた青年姿のギコだった。
外にいる誰かと戦っているようで、だいぶ疲れていた。
外を見て、こうつぶやいていた。


「どうしちまったんだよ、モララー」


ギコは一度うつ向き、こちらに気が付いた。
顔には驚きが現れていた。


「モラ・・ラー?」


駆け寄ってきて続けて


「なんでお前・・・こんなところに。じゃあ・・アイツは・・・とにかく一緒に・・・」


俺にはもう・・・何もできないのに・・・・


「うるさい!!俺はもうAIじゃ無いんだ!!戦え無いんだよ!」


悔しかった、何も出来ない、何もしようとしない自分が。
ギコも俺にAIの力が無いことに気付き、残念そうな顔を見せた。
だが、何かに気付きこう聞いてきた。


「力があれば。・・・一緒に戦ってくれたのか?」


俺は迷った。
やつと戦うのが怖かった。

それに・・・・・
自分がまた武器を取るのが怖かった。

うつ向いてしまった

ギコが諦めて行こうとしたとき


「なぁ、あんたらAIはなんのためいるんだ?」


フサが俺達に、聞いた。
いまの俺には、答えが見つからなかった。


「この街と、プレーヤー達を守るため」


ギコがそう言った。
・・・・・




俺は・・・・・




いまは・・・・・





AIじゃあ・・・・・















゛これがお前の望んだ結末か?゛
















・・・・・違う





違う違う違う違う違う!





なぜか体が動くようになった。
ギコに掴みかかり


「ギコ、俺も・・・俺も戦いたい!」





ギコは何か俺に渡した。
それは管理AIのプログラムだった。

[システム管理AI name/???]

俺は即座に


「モララー!!」


と答えた。

だがAIの、力が戻っただけではでは、やつには勝てない。
いや、やってやる!
この街を守るAIとして!!!


プログラムが変化していく