3[終演の光]

「消える前にやらなきゃいけないことがあるんじゃないの?」
「そうだな」

クロが四人の前に歩みより。

「すまなかった。俺はとんでもない事をしでかした。なのに何にも償う事ができない。すまなかった」


四人は何も言わず、彼を見ていた・・・・・。


「そろそろだ」
「分かっている。俺達はもうこれ以上存在してはいけない。だろ?」
「・・・泣いてるのか?クロ・・・・・」
「本当に俺は馬鹿なことをした。」
「大丈夫」
「えっ」
「君の罪は僕が償っといた。」
「・・?」
「君の犯した罪は僕にもあるからね、だから全てつぐなっといたよ」
「!!。・・・・」
「どうしたんだい?」
「・・・馬鹿だな」
「ああ、馬鹿さ僕らは」



















二人が手を合わせると、手元から光を放ち、徐々に消えていった。








「この世界ともおさらばみたいだな」
「いや違うよ。」
「・・・あぁ、そうだったな。」
「そうさ」














「「俺達は完全には消えたりしない」」

























二人が居た跡には。白と黒の鍵が落ちていた。