2[自分が守る物]

モララーが片手の光を放った。


私の後ろには、プレイヤーさん達がいる。まだ試作プログラムで、何処までいけるかわからないけどこれしかない。


[システム管理AI name/しぃ]の権限により、フィールドシールドを展開します。


モララーの放った光がシールドに当たる。凄い衝撃。
だけどギコ君が何発か防いでくれたから、大丈夫。

さっきの攻撃で街はあちこちが壊れ、炎が上がり、モララーとギコ君が戦闘を開始していた。
なにか私に出来ることは・・・・・・・




さっきの攻撃で、プレイヤー達が騒ぎ出していた。

そうだ


「プレイヤーの皆さん、あなた方を逃がします、だから・」
「黙れニダ!さっきも言ったろ!!おまえらの力は借りないニダ!!」


まただ・・・やはりAIは・・・・・


「キャー―!」


プレイヤーの誰かが叫んだ。
プレイヤー達の上に大きな残骸が降ってきていた。
さっきの攻撃で壊れた建物の残骸だ!!

急いで光を集め、ありったけの力で矢を放っていた。
降ってきていた残骸を粉砕した。

悩んでなんかいる暇はない。ギコ君が私を守ってくるなら


「分かりました先導は貴方に任せます。私は障害物を破壊します。」
「だから!」
「いいんじゃネーノ?だいたい本来の目的はプレイヤー達を逃がすことだろ?ニダ?」
「ネーノ副リーダー・・・・」



納得してくれたみたいだ。

先ほどのニダというプレイヤーが先頭に戻った。
そしてネーノというプレイヤーに


「ありがとうございました。」


お礼を言った

なんだか変な顔をされたが


「いいって。あんたは前の事件の時も唯一俺らの味方だったしな。それにリーダーも、あの事件のときはあんたのおかげで生きてたからな。」


そう言った
前の事件?
なんのことだろう・・・・


「とにかく頼んだよ。しぃさん」


「あ、はい。」


プレイヤー達の後ろについていって降ってくる建物の残骸を破壊していった。