3[信頼の力]
街のプレーヤー達を逃がし、とにかくネーノというプレーヤーが言ってた「レジスト」の本部に向かう。
プレーヤー達を逃がしている途中に感じた反応。それも気になる。
!!
え!?
さっきまではっきりと感じていたギコ君の反応が・・・・・
消えた。
そんな・・・・・
ギコ君・・・・・
!!
いや、かすかだがまだ消えてない。
よかった。
ドォォォォン!!
何かが前方に落ちてきた。この反応は・・・・・モララー君。
落ちてきた衝撃ですなぼこりが上がって見えないが確かにモララー君の反応。
「モララー君?」
すなぼこりが晴れていく。
だが、そこにいたのは・・・・・
黒い影
モララー君じゃない!
うかつだった。
だがそれと同時に理解も出来た。
街を破壊してたのはモララー君じゃなかった。
黒い影は微かに笑い、凄い速さで私をさらい、空中へと連れていった。
空中にはもう一人、青髪の青年がいた。
さっき会ったギコ君と似ており、手には赤い剣と青い剣。そして6枚の羽を生やした青年。やはり会ったことがあるような気がした。
「形勢逆転だな、モララー」
黒い影がそう言い放った。
モララー君・・・・・・・そうか、そうだよね。
一度でもモララー君を疑った自分が情けない。
そしてこいつの盾となってしまっていることも・・・
いや、信じなきゃ。
絶対にモララー君ならこいつを倒してくれる。
いつでも光を集められるようスタンバイしつおく。
ギコ君、モララー君の中にいるんだよね。感じるよ。
「うおらぁぁぁぁ!!」
やつに誰かが後ろから襲いかかる。
やつの注意がそれ、首筋から刀が離れた。
いまだ!
瞬時に光を集め、やつの手元で炸裂させる。
流石にいまのは効いたようでやつが手を離した。
落ちる途中、モララー君がやつに斬りかかっていた。
それよりさっきやつに斬りかかってきてくれたプレイヤー。あの高さから落ちるのは危ない。
彼も落ちている途中だった。
[システム管理AI name/しぃ]の権限により、ヒィールドシールドを落下ポイントに展開します。
これで少なくとも衝撃はなくなる。
私とプレーヤーがシールドに落ちた。
よかった。無事だ。
「ふぅ、またあんたに助けられちまったな。」
「え!?」
「ああ、そうか。覚えちゃいねえか。俺はフサだ。」
さっきネーノさんが言ってた人・・・
「むこうも終わったみたいだな」
崖の方で赤と青の光が見えた。