4[守りの限界]
崖のところに駆けつけると、モララー君と崖で崩壊しているやつがいた。
「モララー君」
声に気付いてか、モララー君がこちらを向いた。
勝ったんだね。よかっ・・・・・!
モララー君の後ろに黒い刀の刀身が浮かんだ
モララー君は気付いてない!!
「逃げてぇ!!」
ザン!
遅かった・・・・
急いで駆けよった。
もう崩壊が始まっていた。
そんな、
目には涙が溢れていた。
だけどモララー君は私に笑いかけてくれていた。少し困った顔で。
”頼むから泣かないで・・・・”
そう言っているようにみえた。
このままじゃ2人とも消えちゃう・・・・・
”これがお前の望んだ結末か?”
いや、
違う。
ギコ君は私を守ってくれた。
モララー君はこの私が大好きな街を守ってくれた。
2人とも死なせたりしない!!
[システム管理AI name/しぃ]の権限によって管理AIギコ・モララーのプログラムの一部を受け継ぎます。
「おい、何やってんだ、おまえ・・・・・・・・体が・・・」
2人の崩壊を止めるにはこれしかない。
弱り切った2人プログラムの消滅はこれで止まる。でも私の体が崩壊する。
だけど私のプログラムなら、完全に消滅することはない。
”2人とも、死なせたりはしないからね”
「おまえ、どうしてそこまで・・・・」
最後にフサさんが聞いてきた。
「この街が大好きだから。」
あ、もう前が見えない。
彼はわかってくれただろうか。
それに消滅はしないけど、今の技術で私たちは再生できるのかな。
色々なことが頭に浮かんだがもう疲れた。
また・・・・・・合いたいな。