ループBGMと次の場面へ

では、まず前回のラベルを使ったコマ送りのボタン操作を実際にやってみます。
練習用の画像です。


     
150x300の6枚です。今回は少し多いですが保存してください。

今回はそれに加えて、ボタンで使う画像も用意します。





こちらも保存してください。
前回説明した「ボタンを通過した」時の画像と「ボタンを押した」時の画像は今回使いません。


保存ができたら、これらをパラフラ内に入れ。
1コマ目〜6コマ目をイベントに追加した後、フレームカウントを20にしてください。



ここまでできたら。それぞれの画像の上に、「アクションを挿入」で「ラベル」を入れます。
「ラベル名」はそれぞれ「1コマ目」「2コマ目」ect... と6コマ目まで入れます。



前回やった、ピンク色の「ラベル」が6つ入ればOKです。

今度は、画像の下に「アクション挿入」で「停止」のアクションを入れます。
「コピー」と「貼り付け」を使えば効率よく作成できます。




停止を入れると、フレームがその場所で止まってしまいます。
このままだと、止まったフレームを進める手段がありません。(正確には、右クリック→再生 がありますが)

これを先ほど保存した「→の画像」をつかって「ボタン」を作り、次のコマへ進めるようにします。




まずは、「→の画像」をイベントに追加しましょう。
入れる場所は一番最初の停止の上にします。



イベントに入れたら「プロパティ」を開きます。
プロパティを開いたら。練習用の画像の下の黒い部分に「→の画像」が来るように調整します。

場所を調整したら、深度を増やし フレームカウントを0にします。



ここまでできたら、「ボタンにする」にチェックをします。
出てきた項目の「アクション」の▼を押し、出てきたアクションの中から「ラベルへジャンプ」を選びます。

そして「ラベル名」のところに、次の画像の場所の「ラベル」のラベル名を入れます。
この「ボタン」の場合は1コマ目から2コマ目に行くための「ボタン」となるので
「ラベル名」のところには「2コマ目」と入力します。



ここまでできたら、「適用」をおしてプロパティを終えます。



これで、「1コマ目→2コマ目のボタン」は完成しました。

同じ要領で「2コマ目→3コマ目」「3コマ目→4コマ目」ect... 「6コマ目→1コマ目」の「ボタン」を制作します。
これも「コピー」と「貼り付け」を使って調整すればやりやすいです。





ここまでできたらプレビューしてみます。









コマ送りの分は問題ないのですが、押した後もボタンが残ってしまっていますね。
停止した時にだけボタンを出現させたいので。これでは少し変です。

なので「画像を削除」で再生中はボタンの画像を消しましょう。



ボタンは押した後に消えるようにしたい。
つまり、「ラベルへジャンプ」したあとすぐに消せばいいわけです。

そうするためには、「ラベル」のすぐ下に「画像を削除」を入れてボタンの画像を消します。



ちなみに、一番最初は、まだボタンの画像が表示されていないので本当は入れる必要はありません。
ここまでできたら再度プレビューしてみます。



これで完成です。
「画像を削除」でボタンの画像を消した場合、同時に「ボタン」としての効果も消えます。

「ボタン」のジャンプ先の「ラベル名」を変えると、そのラベル名のところにジャンプします。
動画の最後に入れる「リプレイ」のボタンは、これを使って動画の最初に移動させています。







次は、このコマ送りのFLASHに「ループサウンド」をいれてみます。

まずは、サウンドを用意します。
今回は練習として、ループ音楽を数多く取り揃えている。iwaki様のサイト(Free音素材「音楽室」様)からお借りしたいと思います。


Free音素材「音楽室」様 http://www.otosozai.com


サイトにたどり着いたら。左側にある「■LOOP&JINGLE」をクリックします。



そして、「LOOP&JINGLE INDEX」の下の項目から好きなのをクリックします。



曲を視聴できるページが出てくると思います。 視聴の仕方は中にある画像(FLASH)の番号を選んだあと「PLAY」の上のボタンを押すと視聴できます。
この中から、気に入ったループ音楽の番号を覚えておいて、その左下にある「ダウンロードのページ」をクリックします。



新しいウィンドウが出てきて。「ダウンロードの前に」という項目が出ます。
サウンド素材をお借りする場合は作曲者の規約というものがそれぞれあります。
作品公開をする場合は、その規約をしっかりと読み、内容を守って使うようにしましょう。

今回は練習なので、「YES」を押して次に進みます。






「YES」をおして次に進むと、こういった場面が出てくると思います。

この中からさっきの番号に対応した番号の右にある「DL(数字)」と描かれているところから、曲をダウンロードできます。
ダウンロードが完了したら。そのサウンドファイルを保存します。



ループサウンドをダウンロードできたら、さっきのパラフラの素材に追加します。



素材に追加できたら、それを、1コマ目の「ラベル」の上にイベント追加します。



イベントに追加できたら、一度プレビューしてみます。






※いきなり音が出るため、ここのは「スタートボタン」処理を追加しています。


このままだと、サウンドが一周しかしてくれません。
このサウンドは「ループサウンド」として使用したいのでこのままでは困ります。




サウンドのイベントをループさせるためには
まず、右側に追加されたサウンドイベントの「プロパティ」を開きます。



開くと、こういったプロパティ画面が開くと思います。
それぞれの項目の説明に入ります。



@このサウンドイベントで行うアクション
Aこのサウンドで再生される音量の調整

Aの右と左のところの数値を調整することで音量を調整できます。
 「左右独立」の項目にチェックを入れると、左右の音量を別々にすることもできます。

そして@では、このサウンドファイルを「再生」させるか「停止」させるかを設定します。
今回はこのサウンドイベントを「ループサウンド」にしたいので、▼を押して出てきたものの中から「ループ再生」を選択します。



選択したら「適用」します。

これで完了・・・ではありません。

このままプレビューすると少々大変なことになってしまいます。
どうなるかを知っておきたい方はここでプレビューしてみてください。













そうです、ループ音楽だとサウンドの再生が終わらないのです!!

このままだと、永遠にサウンドが止まらないのにどんどん追加されていってしまいます。
最終的にはかなりうるさいことになります。




ループ音楽を使用する際、一番注意しないといけないことは
そのサウンドを停止させることです。

サウンドを停止させる方法ですが、二つあります。

一つは「アクション挿入」で「サウンド停止」を止めたい場所に入れることです。
これを入れると、再生しているサウンドを全て停止させます。
効果音だろうと何だろうとその場所で停止させてしまいます。

もう一つは、先ほどのサウンドファイルの「プロパティ」にて「停止」を選びます。
これは、そのサウンドと同じIDのサウンドだけを停止させます。



この二つの違いをしっかりと理解しておかないといけません。

なぜなら、「ループ音楽」を再生中に「効果音」のサウンドを停止させたい場合、アクションの「サウンド停止」では全サウンドを停止させてしまうので、「ループ音楽」も一緒に停止してしまうからです。



なので、そのイベント内容にあった方を正確に利用するようにしましょう。

今回の場合は使用しているサウンドは「ループ再生」だけなので、アクションの「サウンド停止」を使いたいと思います。
さっそく、イベントの止めたい場所に「アクションの挿入」で「サウンド停止」を入れようと思うのですが・・・・



よく思いだしていただきたい。

ここまで制作したイベント内容だと、コマ送りが「ラベルへジャンプ」なので入れる場所がないのです。



ではどうすればよいか。

こういった場合は、サウンドを停止させるための「ラベル」を制作して「6コマ目→1コマ目」に飛ぶ6コマ目の「ボタン」のジャンプ先をその「ラベル」にして、そこに「サウンド停止」を入れた後アクションの「ラベルへジャンプ」で1コマ目に飛ばせばよいのです。

長ったらしくてめんどくさいのでわかりやすく言うと

通り道を作って「サウンド停止」を通るようにすればいいだけです。








余談ですが、0フレーム内だと、ラベルより上にあるイベントであろうと実行はされてしまいます。
なので、1コマ目に飛んだ際にラベルの上にあるはずのサウンドファイルが再び再生されます。





ここまでできたらプレビューしてみましょう




※先ほどと同じ理由でクリックしてスタートの部分と終了用のボタンを追加しています。


1コマ目に戻る際にサウンドが停止し、戻った後にまたサウンドが始まるようにできました。

これで、「ループ再生」と「サウンド停止」の講義は完了です。

ボタンで次の場面に飛ぶ方式をとる際は、曲が一周終わってしまう場合があります。
しかし、「ループ再生」を使えば、その間ずっと曲を流す事ができるようになります。
もし、そういったFLASHを作る際はぜひ「ループ再生」を使うようにしましょう。



ちなみに、ここまでの講義内容を理解できていれば、こういうFLASHも作れます。



「ループ音楽」と「効果音」を使い、「場面変換」を使いこなせるようになれば。
クリックして次に進む紙芝居風の小ネタや今まで描いた漫画に音をつけれるようになります。

さらには、このような、永久ループする小ネタも気軽に制作ができるようになります。




講座1「4コマ漫画のFLASHを作る」で教える内容はここまでです。
今まで教えたことを使えば、もうあなたはFLASH制作ができます。

4コマ漫画ということで、一番簡単な内容と基礎の動かし方しかまだ教えていませんが。
次の講座からは、アニメーションと音楽を同期する方法や、画像を回転させたり拡大縮小させたりする方法。
さらには、1秒に表示させるフレーム数を変更する方法などを教えていきたいと思います。


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