表示時間と4コマ
今回は、フレームカウントを使ったコマの切り替えをやりたいと思います。

動画を作る上で大切な物の一つである「間」
言い方を変えればその場面の表示時間を作りたいと思います。

いくつかやり方があるのですが。とりあえず一番簡単だと思うものからやっていきます。

では、今まで通り、練習用の画像を

    
今回はこの200x200の四枚の画像を使います。
この四枚をどこかしらに保存してください。


今までのやり方と同じようにして
この四枚をパラフラ内に入れたあと、イベントに追加して並べてください。






そこまでできれば、こういう状態になっていると思います。

プロジェクトのプロパティもちゃんと設定しましたか?
新規で作るとプロジェクトのプロパティは初期値に戻ってしまいますから注意が必要です。

できているのなら次に移ります。



この状態でプレビューすると、画像の切り替えが早すぎると思います。

これを解消するためには、前回少し触れた、「フレームカウント」をいじる必要があります。




早い話増やせばいいだけです。

ためしに、4つのイベントのフレームカウントを「30」にしてみましょう。
深度はすべて0のままで構いません。






4つとも30にしました。

この状態でプレビューをすると





30カウントごとに画面が切り替わります。

つまり、その場面を表示したい時間分だけフレームカウントを増やせばいいだけです。
1フレームにつき何秒ぐらいなのかは、今説明すると少し難しくなるので後程説明いたします。

これが一番簡単なコマ送りのやり方です。







・・・ところで、気が付いた方もいると思いますが

この四枚の画像は、4コマの基礎である「起承転結」の文字が入っています。
しかし、二枚目の画像には、「承」の字が入っていません。




入っていないのなら、入れてしまえばいいではないか!!


というわけで、前回やったテキスト追加で「承」の字を入れてみましょう。

ちなみに、「起転結」はフォントの「MS Pゴシック」を使用しています。
同じものを使用すればより自然に見えると思います。



こんな感じでしょうか


パラフラは、上から下に流れるということにならって
二枚目の上にテキストイベントをフレームカウントを0、深度を1にして入れます。






入れてみました。

ではプレビューしてみましょう








失敗ですね。

「承」の字が3枚目と4枚目の時まで残ってしまっています。
2枚目が表示されている間だけテキストを表示させたいので、これでは困ります。

これは、画像の深度0は上書きされて消えるのに対し、テキストの深度1は上書きされ無いのが原因です。
しかし、テキストの深度1には上書きをしたいわけではないのでこのままでは解決しません。



そこで役にたつのが「アクション」という機能です。
右側で右クリックを押し、出てきたものの中から「アクションを挿入」というものを選びます。






すると、こういったプロパティ画面が出てくると思います。

これが「アクション」です。
かなりいろいろできます。だけどいつも通り必要なものだけ説明します。

まずは、入れたい場所の真下のイベントで右クリックをして「アクションを挿入」を選びます。
アクションの▼を押し、出てきたものの中から「画像を削除」を選びます。(下のほうにあるのでスクロール要
選ぶと、アクションの下に「削除対象」という項目が出てきます。



ここに、その場所で消したいイベントの深度を半角数字で入力します。
この場合は、テキストの深度である「1」を入れます。



入れました。
これで準備は完了です。

ちなみに、「アクションの挿入」をする場合も、選択したイベントの真上に追加されることを覚えておきましょう。



ここまでできたら、プレビューを見てみましょう



ちゃんと、3枚目に入る際に二枚目の「承」の字が消えていますね。

これで、基本のコマ送りの動作は完成です。




では、今度はアクションを使ったコマ送りをやってみます。

まず、画像とテキストのフレームカウントをすべて0の固定画面にします。



できたら、画像の後ろに来るように「アクションの挿入」の項目の中から、「何もしない」を選びます。



このアクションは、文字通り何もしません。
何のアクションも起こさずフレームカウントだけが過ぎていきます。

・・・何やら親近感がわくような気もしますが。先に進みましょうか。


この「何もしない」というアクションは、その状態を維持してくれるということでもあります。
つまり、固定画面の後にこの「何もしない」を入れると

その固定画面をカウント分だけ映してくれます。



とりあえず、先ほどと同様に、「何もしない」のフレームカウントを30にして
画像の真下につけていってみましょう



こんな具合になっていればOKです。

この状態でプレビューをすると



先ほどと同じFLASHが出来上がります。
これがアクションを使ったコマ送りです。

「何もしない」のアクションは、一見あまり必要ないように見えますが。
あとから本格的なFLASHを作るときにかなり役にたちます。
なので、頭の片隅に入れておいてください。

今回はここまでです。
「画像を削除」のアクションは、深度を使う以上必ずお世話になります。
必要のないイベントは残さず消すようにしましょう。

ちなみに、削除対象に半角で「ALL」と入れると、そこですべてのイベントを消してくれます。
軽い4コマなどを作る際は、めんどくさいのでこちらを使うのもありです。



ここまでの講義の内容で、すでに簡単なコマ送りの紙芝居FLASHは作ることが可能です。
ここからは、このコマアニメに動きなどをつける講義に入ります。



次回は、フレームカウントを使って、画像の出現と消滅をやりたいと思います。

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